第52・53・54代総理、鳩山元首相
先だっての民主党政権の首相、鳩山由紀夫さんの祖父である。
鳩山家の政治家訓は「友愛」であり、鳩山一郎から由紀夫さんに至るまでこの精神を受け継いでいる。
前任の吉田茂のワンマン長期政権から鳩山一郎は宰相の場を奪う。日本民主党から首相となった。当時は71歳である。
「友愛」の言葉通り、非常に人柄が良く隠し事のしない性格であった。 メディアにも人気があり、 民衆にも好かれ「鳩山ブーム」をもたらした。大衆的な愛され首相であった。
鳩山人気から左派政治も議席を多く獲得。危機を抱いた保守系の政治家たちは自由民主党を1955年に結成。(鳩山一郎は保守合同の結果、自民党初代総裁となる。)結局、彼が色々な意味で自民党の産みの親および最初のトップとなったのだ。
鳩山一郎の最大の目標と功績は、ソ連との国交回復である。戦後の国連加盟を目指す日本は、大国ソビエト連邦(現ロシア)との国交回復を避けて通れなかった。
北方領土問題など交渉は難儀したが、日ソ共同宣言を締結した。
鳩山一郎はその清廉かつ明朗な性格らしく引退時は「若い人い後を譲る」と言い、派閥の後継者を作らなかった。
鳩山一郎さんの特徴と容姿
明るく親しみやすい顔。
誰もが愛さずにはいられない存在感がある。
笑顔が多い。
目がパッチリとしている感じは、孫の政治家兄弟、邦夫さん、由紀夫さんも受け継いでいる。
エピソード
甘いものが大好き。赤飯に砂糖をかけて食べていた。
新聞記者にも愛想が良く、情報を流す。
しかし、その裏表のない性格から、大事な機密がダダ漏れたこともある。