広田弘毅(ひろたこうき)の似顔絵イラスト

第32代総理大臣、広田元首相とは

外交官出身のはじめての首相である。東京帝国大学出であるが、組閣も軍部に抗えず妥協ばかりの政権で全く頭脳が発揮できなかった。

二・二六事件の直後の内閣であり、総理になれば殺されるとの風潮が高い中、引き受けたので、「火中の栗を拾った内閣」と言われた。

そういう意味では勇気のある人であるが、政策は全くファシストたちの言いなりであった。

軍部の拡張予算を成立させ、ナチスドイツと日独防協定を結んだ。日中戦争の泥沼化を招いたA級戦犯として、 戦後絞首刑となる。 文官政治家としては唯一である。

軍部の圧力に負けただけの人であり、罪のない無欲のインテリの悲劇的な結末である。

が直接的でなくても同調圧力に屈し、言いなりで受け身であったという点に責任は大きい。自らの考えを持って判断しない行動しない日本的な庶民の在り方の典型である。アーレントの言う「陳腐な悪」の末路ともいえる。

廣田弘毅の特徴と容姿

ほっこりした感じ。

パッチリした目は福岡県の出身者に多い。

エピソード

奥さんの静子夫人は、隣の家のおさななじみ。