岡田啓介(おかだけいすけ)の似顔絵イラスト

第31代総理大臣、岡田元首相とは

この時代は美濃部達吉の「天皇機関説」の問題が起こる。(国の統治権は国家であり、天皇は機関であるとするもの。不敬罪とされた)当時は天皇をカルト宗教的に崇拝する全体主義が高まっていた。軍部の台頭も激しくなる。

軍部の干渉により、浜口内閣が強硬したロンドン軍縮会議からの脱退、ワシントン条約の破棄を余儀なくされる。

穏健派の岡田が首相になることで軍部の暴走を食い止めようとしたが、 最後は血の悲劇で終わった。

1936年、2・26事件があり、 閣僚たちは青年将校に殺されるが、当時の首相、岡田啓介は運よく未遂に。

だが大臣たちが軒並み殺され、内閣は総辞職となる。

岡田啓介の特徴と容姿

おにぎりみたいな三角の顔。

強面のようでいて、優しい雰囲気がある。

ノラリクラリとした答弁、したたかな性格から「タヌキ」と吉田茂には云われていた。

「あの狸は私達以上に国を思うタヌキである」と。褒められていたのだ。

海軍兵学校出身の軍人である。 前任の斎藤も海軍だが、陸軍と格が違う様が伺える。

陸軍の暴走から戦争に突入したが、海軍もミッドウェーなどで大敗をし、無謀な計画をした人も少なくなかったので、海軍ならいいと言うわけではないが、圧倒的に知性の違いが顔に出ている。

岡田の出た高校は現在の開成高校、誰もが知る超進学校である。

エピソード

二・二六事件では女中さんの部屋の押し入れに入っていて助かった。

その間、恩師、高橋是清が青年将校に殺されていた。ひいい…(;´・ω・)

ちなみに高橋は開成高校の英語の先生。

質素な人で、タキシードも人に借りたものを着ていた。海軍では特に厳しい水雷出身で、粘り強い性格であったという。