
第58/59/60代総理、池田元首相とは
安保の妖怪であった岸信介内閣の次に登場したのが池田勇人内閣である。
大河ドラマの「いだてん」にも登場したのは記憶に新しい。
所得倍増計画をぶち上げテレビを普及させようと発言。
国全体がオリンピックに突き進む時代、高度成長期ただなかの勢いのある総理として演じられた。
戦後の復興、上へ上へ登ろうとする日本。その波に乗り積極的な経済政策を推し進めた宰相が池田勇人である。
吉田茂の「吉田学校」の門下生かつ有望株の1人だった。
同時代はアメリカはケネディが大統領に、キューバ危機が起る。色んな意味で時代は変わろうとしていた。
オリンピックに身を捧げ夭逝
東海道新幹線が開通。東京オリンピックが開催。色々な苦難や逆境を乗り越え、ブルーインパルスが東京の空を彩る。
その開会式が池田の最後の舞台であった。
頑張りすぎた池田は癌が発覚。
元々池田は病弱である。京大卒業後に大蔵省に入るが、ひどいアレルギーにかかり退所している。
総理になって病を推しての獅子奮迅。オリンピックを見届け退陣。
ライバルの佐藤に座をゆずり、翌年に死去する。
池田勇人の特徴と容姿
顔が長い。でかい。首の感じからして背も高いだろう。
血液型占いはデマもあるが、この人はO型で大胆できさく、大らかな人柄はそれっぽい。
主人公の幻?の連載マンガが!
マンガで池田勇人が主人公の「疾風の勇人」というのがある!
美化されているが当時の知性的かつ尖がった性格が反映されキャラが立っており、ヒーローに相応しい!
佐藤栄作と池田は高校時代の友達でもありライバル。その辺りも胸アツ展開を期待。
世襲でもない京大出の知性と度胸と努力で日本の高度成長期を支えた池田の人生はドラマチック。
当時の日本の時代の潮流と併せて非常に面白いマンガだ。ぜひご一読を。
講談社の「モーニング」で連載されていたが、突如として打ち切り。
何か政治的圧力があると噂されたが真実は不明。
65歳とあまりにも早すぎる人生であり、まさに疾風と言うべき人生である。
テレビ初登場の総理
1960年、総選挙にあたり始めてテレビCMに登場したのが池田勇人である。
テレビにまつわる所得倍増計画に相応しいデビューであった。
その時のフレーズ「私はウソは申しません」は当時の流行語である。
失言おじさん
病弱にしてインテリ、大らかな人柄、大胆な政策。
この摩訶不思議な人柄の池田は口が滑る人としても有名で数々の迷言を残している。
「貧乏人は麦を食え」
は当時、多いに世論を騒がせた。
今で言う炎上キャラである。