第33代総理大臣、林元首相とは
満州事変など軍部、特に陸軍の力が強くなり、組閣、内閣や総理大臣も抗えない時代がはじまった。
32代の広田弘毅も軍部の暴走により内閣総辞職、33代は更に軍部の意のままに決められていく。
この林銑十郎も陸軍の出身である。
満州事変にあたり、朝鮮軍を率いて出兵するなどスタンドプレーをやり「越境将軍」と呼ばれた。
ロボットのように軍部の言いなりの内閣であった。予算を成立させて4か月で退陣。
林銑十郎の特徴と容姿
ドーンと迫力のあるひげが特徴。
豪快で怖い顔の割には優しい穏やかな性格。
軍人出身の上、この性格が操りやすいと思われ、宰相の座についた。
当人も気力がなく「早く片付けて政治のプロの近衛文麿に譲りたい」とまるでやる気がなかった。
勇ましいイケイケ容姿だから内面もそうだとは限らない好例である。
エピソード
何も目覚ましい政策をしなかったので「何もせん十郎」と呼ばれた。
「ロボット首相」「優柔不断」「浮草内閣」と当時の流行語もひどい。
趣味はビリヤード